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白い花

​第68号発行

「特別な」1年として明けた2019年、日々是好日が続く佳い年でありますよう祈念致します。

 この元旦、未明に偶然見かけた空。 地平線が日の出を兆してオレンジ色にうっすら発光し始めた頃、まだまだ夜の色が残る上空へ視線を移していくと、そこには下弦の月と星が一つ、驚く程キラキラと美しく輝いていました。澄んだ冷たい空気の中、明けきらない空を静かに照らしているのです。 私達が、希望に満ちた初日の出を迎えようと、昇る太陽に心を向けているときにも、過ぎていく時間を担う月と星は、こうして静かに光を送り続けてくれていたのかと、息をのみました。

始まり、終わるということは、伝え、受け取るという、特別ではない普遍の繰り返し。私達の「明日」は、過ぎ去る時間の光があってこそ明るく照らされます。桜蔭会の伝統や、地道な活動も然り。

 本年も会員の皆様と、温かく通い合うものを育みながら、あと数カ月で名前の変わってしまう平成31年を大切に過ごしていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

猿の肖像画

平成30年度

近畿懇親会の報告

平成30年10月14日(日曜)に、桜蔭会京都支部主催で、御所西平安ホテルにて桜蔭会近畿懇親会が開催され、その第1部として、10時30分より朱雀の間にて、公開講演会が行われました。

(兵庫支部より18名参加)

  ■ 演 題: 「分かち合う心の進化」

  ■ 講 師:  松沢 哲郎氏(文化功労者、京都大学高等研究院・特別教授)   

≪講演会を聞いて≫           

 今回松沢哲郎さんにチンパンジーについて伺うことができ、本当に貴重な経験ができたなと思いました。松沢さんとチンパンジーから学んだことはたくさんありますが、どれも衝撃的な真実ばかりでした。 僕たち人間が、仰向けの姿勢をしたことで、人間特有の動作を生んだなんて、考えもしなかったことだし、チンパンジーが数字を瞬時に記憶していることを示す動画を見た時は、思わず「すごい・・・」と声を出してしまいました。 

 他にも色々と勉強になったことばかりなのですが、一番感じたのは、自分の中にあった「常識」がくつがえされたな、ということです。 これまで僕はチンパンジーを、ちょっと頭の良い動物としか思っていませんでした。 ただ今回講演を聞いて、その「常識」は見事にひっくりかえされました。チンパンジーという動物は人間と同じくらい奥深く、想像を超える動物でした。また、そのことを知って、僕も成長しなければいけないな、と思いました。 今そこにあるものを見続けるチンパンジーを見たからです。今のぼくのままではダメだ、ということに気付かせてくれた松沢さん、そしてチンパンジーに心から感謝しています。                 堅太郎(中三)記 

紅葉

平成30年度

近畿懇親会の報告

(2) 引き続き12時30分より、同ホテル白河の間にて、第2部近畿懇親会が開催されました。兵庫支部からの参加者は9名でした。

≪近畿懇親会に参加して≫

 感動の講演会の余韻に浸る中、お庭の散策などで休憩の後、引続き懇親会となりました。会場の各円卓には折紙のお花がさりげなく飾られ、素敵なおもてなしに気持ちも高揚しました。最初の京都支部長の三室様のご挨拶では、近畿懇親会が今回最後となった経過報告や、新しい交流の形を模索していきましょうとの呼びかけもありました。 京都らしい繊細なお料理に舌鼓を打ちながら、更に代表による各支部の楽しい活動自慢?で盛り上がりました。会場では当支部の「最寄り会」に質問も頂き、「兵庫支部の宝」のような活動なのだと改めて感じました。最後の校歌や、「学生時代」の「♪ノートとインクの匂い~♪」の歌詞で何とも言えない一体感につつまれ、大満足の懇親会でした。兵庫支部から遠路ご参加の皆様にもお世話になりました。

 会の最後、京都支部長さんが、まるでコンサートのバンドメンバーを紹介するかのようにスタッフ一人一人を皆さんの前で労われたのが、感動的でした!兵庫支部も皆で頑張ろう!と強く心に期して、帰路に就きました。

また、後日、12月16日には、近畿の支部長で資料整理を兼ねての懇親会も開催しましたが、今回が最後というよりも、これを機に近畿として、さらに細く長く繋がっていくことが大事という共通の認識にも立ちました。今後は各支部の情報もさらに共有していければと願っています。

支部長代理・副支部長 

赤羽 (昭57 家経)記

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