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兵庫支部総会の

ご報告

本年度の支部総会は、第一部で、関西学院OB交響楽団有志の方々をお迎えしてコンサートを楽しみました。

爛漫感あふれ、溌剌と響く『ホルベルク組曲・プレリュード』(グリーグ)から華麗に始まり、切ない曲調の『シチリアーナ』(レスピーギ)へ・・・。楽曲の元となった文学のこと、文化的、歴史的な背景など、指揮者からお話を伺い、想像が膨らんで演奏に引き込まれるうちに、アンコールまで7曲を楽しませていただきました。

 

 

 

 

愛を歌う弾き語りの楽器であった中世ヨーロッパの古楽器「リュート」や、現在お馴染の楽器でも、形態や材質、演奏の仕方が今とは違っていたものがあることなど興味深いお話も伺え、会場からは、プログラムに記載されていた「機会音楽」について専門的な質問が出たり、内容の深まる演奏会だったと思います。中でも、グランドピアノが加わっての演目は、現在のラトビア共和国出身の作曲家ヤーニス・メディンシによるアリアで、当時ソビエト社会主義連邦の影響下、勇気と決断をもって実現された「関西学院交響楽団ソビエト演奏旅行」の際の記念すべき1曲であり楽団にとって特別な曲目でした。拝聴できた私達には有難い機会となりました。

今回の演奏会は、長年にわたり関西学院交響楽団常任指揮者及び顧問を務められた畑道也先生と、奥様、畑静子様(昭41・生物卒)のご縁で実現したものですが、関西学院OB交響楽団には、ホテル宴会場での演奏をお願いし、そのための特別な編成を検討していただきました。様々なご厚意とご協力の末に開催できましたこと、関係の皆様に心からお礼申し上げます。 手探りの企画の中、ふたつの大学の同窓会のコラボレーションがこのように成功できたことに心が和み、今後の支部活動の新たな可能性が広がったと思います。

 菊永いづみ (昭55・英)記

演奏会参加の方々から届いた感想(一部抜粋)

・モーツァルトやバッハなど、おなじみの曲に心和み、始めての曲に心ひかれ、音楽にまつわる興味深いお話も聞けて、

素敵な春の1日になりました。

・昔、オーケストラの演奏などめったに聞けない頃、学校の講堂で、小編成の楽団の演奏と、珍しい楽器の説明に耳を傾けた頃の事を懐かしく思いだしました。/・リラックスして生の演奏会を楽しめたのは、久しぶり・・・ありがとうございました。

         第一部・演奏会&第二部・支部総会に出席して

数日前の寒さから一気に気温が上がって暖かくなった4月19日、日曜日。 北野プラザ六甲荘の一階ホールは、「お久しぶり!」「お元気でした?」と、いたわりと再会を喜び合う声に満ち溢れていました。 やがて関学OBオーケストラの皆さんによるコンサートが始まりました。指揮者の楽しくきびきびとした作品への説明、楽器の紹介などしっかり勉強もさせていただきながら、たっぷり1時間、至福の時を過ごさせていただきました。

午後は、食事に舌鼓みをうちながらの懇親会。 先輩の皆様の豊かで個性溢れる日々のお暮らしぶりを伺うと、まさに「人生の達人」と申し上げたくなります。 また、後輩の皆様の生き生きと一線でご活躍されている御様子には、本当に嬉しく心強いものを感じます。 学生の頃はどちらかと言えば、生意気にも物事をシニカルにとらえる事の多かった私ですが、卒業してはや半世紀!同窓会に参加させていただきますと、長い歴史の中を、水量豊かに様々な色取りに光輝くお茶大という大河の中の一滴である事に、心から幸福を覚えます。 それと共に、「より善く生きたい」と自らを見つめ直す良い機会をいただいております。

素敵なコンサートの実現に御力添えいただいた畑様。準備のためにきっと何度もお集まりいただき、お骨折り下さった役員の皆様、ありがとうございました。心より、お礼申し上げます。

                                         林 政子(昭41・史)記

来年度のお知らせ

来年度の支部総会時に開催の公開講座は、1966年お茶大の史学科を卒業後、西洋史学をご専攻で、東京大学大学院に進学され、現在も翻訳や広範な学究活動でご活躍の小川 洋子氏を講師にお招きし、ご講演いただく予定です。小川先生には、古代ギリシア人の植物に対する知恵や、「植物学の祖」と言われるテオプラストスについて、また彼によって2300年以上も前に書かれた『植物誌』について、ギリシアの珍しい植物の挿絵や画像をご紹介いただきながら、興味深いお話を聞かせていただきます。さらには、ギリシア哲学についても幅広い見地からの解説を伺い、当節話題の ”ギリシャ”に対する、新たな認識と理解が、大いに深まる機会になるのではないかと思います。

 

詳細は、次号支部便り冬号、及び本HPにてご案内致します。

皆さま、どうぞ、お楽しみに!

 

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